３月22日、浜中町漁村センターで浜中町ウニ種苗生産センター完成式典が挙行されました。式典では、松本町長からの式辞の後、山口釧路総合振興局長より祝辞をいただき、その後、町長から施工業者に感謝状が贈呈され、施工業者を代表して設計や工事監理をされた株式会社中山設計事務所の藤原代表取締役から謝辞の言葉をいただきました。最後に、浜中町ウニ種苗生産センターに移動してテープカットが行われ、施設が供用開始となりました。

　浜中町ウニ種苗生産センターは、ウニの種苗（子ども）を５ｍｍの大きさまで育て、年間300万粒を出荷する施設となっています。

　浜中町ではウニ漁業が盛んに行われ、全国に先駆けて養殖技術を確立し、ウニの市場において非常に高い評価を得ている「浜中養殖うに」は、浜中町の特産品の１つとなっています。しかし、これまで使用してきた種苗はすべて町外で生産された種苗を購入していたため、かねてより、浜中町内で種苗を生産し、卵から出荷まで、そのすべてのサイクルを町内で行えるようにしたいという思いが漁業者の方々にありました。

　浜中町ウニ種苗生産センターの完成により、すべてのウニ生産の工程が行えるようになり、浜中町の養殖漁業のさらなる推進が期待されます。

　式典に参加された両漁協の潜水、養殖ウニ部会の方々は、当初の検討会から11年越しの完成となった施設を感慨深く見学していました。